SNSじゃ言えないんだけど

SNSじゃ言えないよ、母の愚痴や女の本音は

「主婦は大変」の正体

「主婦は大変」?


男も女も、働く人もそうでない人も、口を揃えて言うのは「主婦は大変」

休みがなくて大変。
やることがたくさんあって大変。
自由がなくて大変。

色々と言われてますし、私も大変だなーと思います。私に能力があって、旦那が受け入れてくれるのであれば、私が働くから主夫してくれって言いたいくらいです。

主婦は家事をします。
ご飯をつくって、洗濯をして、掃除をして、買い物をして、家族の健康に気を配って。

じゃあ、家事=大変なのでしょうか?

ご飯。
炊飯器や電子レンジを始め、様々な便利グッズがあります。レトルトや⚪︎⚪︎の素やお惣菜があります。

洗濯。
全自動洗濯機です。なんなら乾燥までしてくれます。干したり畳んだりの手間はあっても、洗濯板の時代からずっと進歩しました。

掃除。
掃除機があります。ロボット掃除機なんてのも流行ってます。洗剤もいいのがあります。掃除いらずのトイレや窓なんてものもあります。

買い物。
地域にもよりますが、スーパーやコンビニ、ドラッグストア、ネット通販や宅配…たいした苦労はありません。

家族の健康。
乳幼児がいれば大変ですが、数年のことです。全ての主婦にとっては当てはまることではありません。

さて。
現代社会で声高に「主婦は大変」と言われてますが、ひとつひとつ考えてみると、それぞれ実はたいしたことではないのです。



主婦は家が職場


会社員は会社で仕事をして、家に帰ってきます。家はくつろげる場所、癒しの空間です。

主婦の仕事が家事であるならば、主婦にとっては家が職場です。

これがまずひとつ、主婦の大変なところかなと。

我が家は旦那が職人さんで、私がパートをしつつ家のことをしています。朝は恐ろしく早く、肉体を酷使して、基本日曜日しか休みのない彼に、家事分担を求めることはほぼ不可能です。

旦那には家で疲れを癒してほしい。
家族のために必死で働いてくれている旦那に、家のことで負担をかけたくない。

でも、時々ふと思うのです。
私の疲れは、誰がどこで癒してくれるんだろう。


いつも目の前にはTo Do


旦那が雨で休みの日や私が体調不良の時、ご飯を作ってくれたりします。
旦那も子供もいなくて1人の時、テレビを観てゆっくりすることもあります。

とても助かります。
のんびり休憩できて、楽ちんな気分に
………実はなりきれません。

会社員が、やりかけの仕事や締切の迫った仕事が山積みのデスクで、昼休みにお弁当を食べてリフレッシュできるでしょうか?

主婦の家でのまったりは、まさしくこの状況です。

私の平日の流れは

5時〜6時
起床。旦那の朝食弁当準備。旦那を起こす。旦那の身支度を手伝う。旦那見送り。
6時〜8時半
子供起こす(すぐ起きなくて添い寝要求され、二度寝しかける)。子供の朝食弁当準備。子供の身支度。同時進行で洗濯。洗い物。子供幼稚園バスに乗せて見送る。
8時半〜9時半
自分の朝食。洗濯続き。洗い物。夕飯下準備その1。身支度。仕事に行く。
10時〜16時
仕事
16時〜17時
買い物。洗濯物取り込む。夕飯下準備その2。お迎え。
17時〜21時
夕飯仕上げ。夕飯。洗い物。旦那帰宅したら旦那の夕飯。風呂掃除。子供と風呂。子供就寝準備。寝かしつけ。
21時〜
旦那の洗い物。朝食弁当の下準備。洗濯物片付け。幼稚園のプリント確認。

簡単に書こうと思いましたが、うっとうしいくらいですね。苦笑

もっと簡潔に、何が言いたいかと言うと、
朝は旦那・子供・自分の出発時間に追われ、
夕方はお迎えの時間に追われ、
夜は就寝時間に追われ、
それぞれの時間に絶対に終わらせなければいけないことが複数ある。
ということなんです。

これ!
これが大変!

もちろんノンストップで動き続けられるわけではないので、ちょこちょこ休憩したりしながらですが。ちなみに、部屋の掃除は休みの日にしかできません。

つまり、たまーにご飯を作ってくれても、時間を見つけてぼーっとしても、家を見渡せば必ずどこかにやるべきことが残っているのです。



旦那への嫉妬


まあそれでも、主婦歴が長くなれば効率良くできるようになったり、習慣化して楽に思えたりもするのですが、ここで厄介なのは旦那の存在です。

時に手伝いもしてくれますが、
時に手間を増やすのも旦那。

子供がいれば、ただでさえ自分のペースで生活できず、子供に振り回されます。
そこにもう1人旦那が加わると、食事の用意が2倍。うちの場合は肉体労働なので、日課のように旦那のマッサージが必要です。
まず、単純にやることが増えます。

さらに、
私は主婦だから、職場(家)で仕事(家事)中。
旦那は仕事が終わって帰ってきて、家でくつろぎ中。

仕事してる目の前でくつろいだり遊んでる人間がいたら、仕事がはかどりません。嫉妬してしまいます。

さらに、心のどこかで
「家にいるなら手伝ってくれればいいのに」
と期待までしてしまうのです。

それは、単純に楽がしたいということではなく、早くやること終われば2人の時間ができるのにと思ってのことで。
そう思ってるのが自分だけなんだな、と思うとイライラしたり寂しかったり。



「主婦は大変」は本音?


「家のこと任せっきりでごめんな」
「一人でやって、大変だよな」
「外で働いてる方が楽だよな」

旦那は私を気遣い、そう言ってくれます。
でも私、これは口先だけだと思ってます。

だって、本当に私の方がすごく大変だって思ってくれてたら、目の前で家事してる私に少しでも救いの手を差し伸べるでしょう。

みんなが主婦は大変っていうから、大変なんだって思ってるだけです。本人も周りも。でも、ひとつひとつのことは実は大変じゃないんです。本人もそれがわかってるから、軽々しく助けを求められないんです。

でも、それでも主婦って大変。
なんで大変なのか、なにが大変なのか、主婦本人もよくわかってないから、大変なんじゃないかなあ。



スケジュールは家族次第


家事は自分でスケジュールを立てます。
がんばるも手を抜くも、自分次第です。

でも、そのスケジュール通りにできないんです。

子供のハプニング、「ママ手伝って」、日々違う旦那の帰宅時間、「マッサージして」、、、

いちいち今やってることを中断しなければいけない。やりたいことをやり遂げられない。予定が狂う。でも時間には追われてる。

これが実はストレスの元凶だってこと、気付けてからは少し冷静になれて、イライラすることが減りました。

そして、このことを旦那に伝えられて、とってもスッキリしたのです。

現状が変わるわけではありません。旦那が手伝ってくれることも増えたわけではありません。

でも、私が何を辛いと思っているかをわかってくれている。そう思うと、同じ状況でも同じ態度でも、旦那が無神経だとイライラすることがなくなるのです。
疲れている旦那のために、働いてくれている旦那のために、純粋にそう思えるのです。

結局、主婦の大変さを軽くしてくれるのは、一時しのぎの手伝いよりも、パートナーの理解と愛なのかなあ、と思いました。